「“ミス ユニバース”として力まなくなった時、自分の気持ちを素直に伝えられるようになりました」...森さん

Dr.衣理
理世さんとお会いするのは久しぶりですね。世界を飛び回る仕事は体力的にハードだと思いますが、
今日もN.Y.から帰国されたばかりとか! 美しさや体調を維持するのが大変ですよね。
森さん
そうですね。ミス ユニバース時代は世界各国を訪れていたのですが、
フライトで長距離の移動が続くので体調管理に配慮しなければなりませんでした。

特に(ミス ユニバースの)任期中は、『優勝してから1年間は、容姿を変えていけない』ということが契約書の規約に書かれていて。だから、顔、身体ともに、いまの状態を維持しなければ、という緊張感はありました。
森理世さん
Dr.衣理
ミス ユニバースは女性にとって憧れの存在ですものね。
森さん
はい。私自身、ミス ユニバースは“手の届かない存在”という憧れがありました。だから、チャリティやボランティア活動等で各国を訪問する時には見た目はもちろん、内面もきちんとしなければいけない、子供たちが思うイメージを壊しちゃいけない、と肩に力が入っていた時期もありました。

でも、そんな風に自分に良く見せようと思って活動しているうちに、自分自身じゃなくなくなりそうなことがありまして。
Dr.衣理
頭で考えることより感じることを尊重しなければ、
自分が見えなくなることがありますからね。
森さん
はい。それでさまざまな活動をしていくなかで、無理に背伸びをするのではなく“20歳の女性”として、どう振る舞うべきかということを考えればいいことに気づきました。

尊敬する稲盛和夫さん(京セラ名誉会長)の著書に『何が正しい答えがわからない時は、人間として何が正しいかという本質に立ち返ること』とあるのですが、「ミスユニバースだから」と力むことなく、その時の自分の気持ちをオープンにして、いろんな境遇にある方とふれ合っていくうちに、自分の思いを素直に伝えられるようになりましたね。

「きれいになりたい、健康でありたい、という思いは、世界各国で共通する願い」...Dr.衣理

Dr.衣理
Dr.衣理
素晴らしい経験をされたのですね。私のクリニックにもアラブや中国など世界各国から患者様がいらっしゃいますが、日本人の患者様と同じように接するように心掛けています。もちろん各国ごとに生活習慣の違いや、その国なりの価値観や美意識はあるものの、このクリニックでご本人が希望されていることや、健康でありたいという思いは共通ですからね。

先入観をもたずに、目の前の患者様とひとつひとつ向き合っていくというコミュニケーションは大切だと思っていて。
森さん
本当にそうですね。“等身大の自分”として発言することで、自分の認識の甘さから失言してしまったり、間違えてしまうこともありました。でも、完璧な人間などいないと思いまして。そういった失敗もさらけ出すことで、ひとりの女性として成長したような気がします。

チャリティというととても高尚な活動のような気がしますが、その基本はコミュニケーションであり、相手に気持ちを伝えること。世界のひとり一人がそんなコミュニケーションができれば、人種や国境の壁を越えられることを実感しました。